やっちろバナナ

Blogs 記事一覧

2022/12/19

【バナナ農家さんの素顔 生産農家・高浪さんにインタビュー(後編)】

 

八代でバナナ、しかも無農薬で育てるという難しさ

熊本県八代市で、初めてのバナナ栽培に

挑戦する高浪さんご兄弟。

 

前編では、トマト農家としての経験や

これまでのお仕事についてお話しを聞きました。

 

後編では、バナナを育てるうえでの

具体的な方法や苦労についても伺っていきます。

 

―バナナについては手探りの難しさもある

 ということでしたが、新たな方法を試すうえで

 これまでのトマトづくりの経験が

 活きるようなこともありましたか。

 

▲高浪 剛さん

 

高浪 剛さん ※以下「弟さん」と表記

トマトを作ってきたから、その葉の色とか。

 

こういうのは良くない状態だよ、

とかいう判断はしやすかったね。

 

カリ欠症状(カリウムが不足し、

葉の先が黄色く変色する状態)とかは

普通にトマトでもあるんで。

 

そういう時は肥料を追加するようにしたりとか。

対策は色々試したりなんかしましたね。

 

―無農薬で育成されているということですが、

 害虫駆除の対策はどのように

 されているのでしょうか。

 

▲高浪 洋さん

 

高浪 洋さん ※以下「お兄さん」と表記)

まずは虫トリガミの設置です。

虫は光に集まるので、夜は捕虫機も活躍します。

害虫で何が大変ってハダニ。

 

ハダニが付いた時はイタチごっこで、

洗うしかないですね。

 

農薬は使わないようにしているので、

お水でバナナについた虫をジャーって洗うと。

 

あとはひとつひとつ、

手作業で取り除いたりですね。

 

バナナの実がなってからは、

カバーをかけて虫除けにしています。

 

弟さん)

虫対策には使っても自然由来の成分。

農薬や人の身体に影響が

あるものは使っていません。

 

自然由来のものだと、使うのは

忌避剤くらいですね。「ニーム」とか。

 

インドセダンっていう木があって、

その中から成分を抽出して

作られる忌避剤があるんです。

 

虫除けのためにはそういうのを

散布してあげて。使ってもそういうのですね。

 

―農業に限らず、八代という

 地域についてもお聞かせください。

 

 

弟さん)

まずいいところは、治安がいいこと。

それと、空気がすごくいいなって思います。

 

西から海の風が吹くんですけど、

なんだか清々しさを感じる。

 

夏でも都会と比べて暑いと思わないねえ。

暑いのは暑いけど、過ごしやすい

環境なんじゃないかなと思います。

 

お兄さん)

そうですね。

八代は極端な災害がないんですよね。

それは農業をやっていく上でも

ありがたいですね。

 

食事でいうと、野菜だとトマトや

キャベツが有名ですし、おいしいですね。

あとは海沿いだから魚がおいしい。

 

弟さん)

ここからちょっと足のばしたら

おいしい魚が釣れます。一時間圏内で。

 

農業をしながら生活していくうえでも、

八代っていうのはちょうどいい場所かもしれない。

 

―実際に育ったやっちろバナナを

 食べてみて、お味はいかがでしたか。

 

 

弟さん)

普通のバナナとは

全く違って、おいしいですね。

口当たり、最初の食感が、

普通のバナナだと外側がパサってする。

 

それがこのバナナだと、

最初からしっとりしている。

甘味もねっとり感もあって、

いいものができたと思います。

 

―皮まで食べられるという特徴もある

 バナナですが、皮についても

 お召し上がりになられましたか。

 

弟さん)

うちの子どもが大好き。

皮ごとガブっと食べる。

シャキシャキして美味しいみたいですね。

それがやっぱり一番嬉しい。

 

熟成度合いをどこで食べるか、

とかも楽しんだりして。

 

皮の他には、花も食べてみました。

捨てるんだったらっていうことで、

調べたらサラダに使えるみたいで。

 

奥さんに言って、ちょっと料理してみてって。

 

お兄さん)

バナナの実の先から伸びてくるんですよ。

 

その部分を切って、

刻んでアク抜きして味付けして。

シャキシャキして美味しいですよ。

 

―では最後に…試行錯誤もされながら

 収穫されたバナナですが、どのような方に

 食べていただきたい、ということなど

 あればお聞かせください。

 

 

弟さん)

私は、全国の人はもちろんですけど、

やっちろで作ってるバナナなので

地元の方たちに早く食べていただきたいです。

子どもからお年寄りまで。

 

地元の評価をお聞きしたら、

じゃあ味をもっとこうしていこうとか、

兄貴と話しながら

またそれに向かって

新しい取り組みもできて

いくんじゃないかなと思います。

 

 

お兄さん)

私も一緒です。

あとはやっぱり子どもが食べてるところ、

子どもが喜んでいるところ、

それを見たいですね。

 

他のお父さんたちが自分の子どもに

やっちろバナナを買ってあげて

 

それでその子どもが

「おいしいね」って言う時の

表情を見てみたいですね。

それが今一番の目標ですね。

 

―これからが本当に楽しみですね!

 インタビューありがとうございました。

 

 

以上、熊本八代で、無農薬での

バナナづくりに挑戦する

ご兄弟のお話を伺いました。

 

やっちろバナナは非常に手間も

かかる栽培方法ですが、

育ったバナナをおいしく

食べてもらって喜ぶ

お二人を見て、本当に苦労が

報われた様子を感じました。

 

食べる方の健康のこと、

未来の地球環境のことも考えて、

ひとつひとつ丁寧につくられた

やっちろバナナ。

 

ぜひみなさんもお味を試して、

コメントなどをいただけると嬉しいです。

 

https://www.instagram.com/yacchiro_banana/