やっちろバナナ

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2022/12/12

【バナナ農家さんの素顔 生産農家・高浪さんにインタビュー(前編)】

 

やっちろバナナを栽培しているのは、

地元八代市で以前から農業を営む高浪さんたち。

 

実はご兄弟で一緒になって育成をされているんです、

バナナの育成をするようになったきっかけや

お二人自身のことなど、全2回の

インタビュー記事としてご紹介します。

 

▲やっちろバナナを育成している、高浪さんご兄弟。

写真左が洋さん(兄)、写真右が剛さん(弟)。

 

−まず、バナナの栽培に関わるようになった経緯を

教えてください。

 

高浪 剛さん ※以下「弟さん」と表記)

それまではトマトを中心に

栽培していたんですが、コロナ禍になってから、

需要が少ない状態で、売り上げが

下がってしまいました。

 

240アールほどの面積の土地でトマトを

育ててたんですけど、コロナ禍で(技能)

実習生も来られなくなって、

土地も持て余した状態に。

 

そんなときに、何年か前から付き合いがあった

熊本青果物出荷組合さんから、

「バナナを作りたいんですけど、

一緒にやりませんか?」という話がありました。

 

それで兄貴と二人で相談して、

他の農家さんの様子も見たりして、

「やってみるか」と。

 

 

 

 

−お二人は元々どのようなお仕事を

されていたのですか?

 

高浪 洋さん ※以下「お兄さん」と表記)

私は地元の学校を出てすぐ、

実家の農家の手伝いを始めました。

18歳からなので、もう30年ほど農家をしています。

 

うちは元々は畳などに使う

イグサの農家だったんですが、

トマト農家も始めて。

トマト・ミニトマトも同時に

育てたりしていました。

 

弟さん)

私は次男なんで、外に仕事に出て。

長距離ドライバーとか色々転々として…

その後、実家の農家を一緒に

やらないかということで。

それからもう18年くらいですね。

 

 

―「熊本でバナナを作る」と聞いたとき、

どのように思いましたか?

 


弟さん)

バナナというと南の作物だろうと

思ってたけど、色々調べてもみて。

こういうビニールハウスを

使うことで越冬ができ、

栽培できるんじゃないかと思いました。

 

このビニールハウスは、

元々トマトを作っていたハウスです。

 

経営や土の入れ替え等のノウハウは

私にあったので、兄貴が視察や

検証をしている間に、バナナを

育てるための設備を準備したりしていました。

 

そういう手分けをしながら

進められたことはよかったですね。

 

 

―実際にバナナは育って収穫も始まりましたが、

熊本でバナナを育てることに難しさもありましたか。

 


お兄さん)

それはもう、教科書がないことですね。

バナナの育て方っていうところでは、

どこを探しても教科書がない。

 

弟さん)

手探りで、二人で話し合い、調べたりを

繰り返しながら、自分たちで

新たに方法を試してという感じですねえ。

 

 

―八代でバナナを育てるという点で、この地域

ならではの良いところや苦労はあるのでしょうか。

 


弟さん)

育成環境ということでは、ビニールハウスなので

基本的なことは変わらないと思います。

温度管理の差はありますが…南の植物だから

これぐらいの設定でセットします、とか。

 

お兄さん)

比較的暖かい地域ではあるので、

ハウスだと暑すぎて40度に達するときがあったりなど、

暑さの対策が必要だったりはします。

九州なので台風は来やすいですね。

そういうときはハウスに支柱を入れたりしています。

 

 

元々トマト農家としての経験があった

お二人ですが、無農薬のバナナづくりには

特有の苦労もあったとのこと。

 

後編では、バナナを育てるうえでの

具体的な方法や苦労についても伺っていきます。