2022/12/05
【やっちろバナナが育つまで】

やっちろバナナは熊本・八代市で栽培している、
国産・無農薬のバナナです。
日本で、無農薬でバナナを育てるのには
手間暇もかかります。
今回はそんなバナナ栽培の方法や、
工夫をご紹介します。
|生産農家さん
-トマト農家からバナナ農家へ
2021 年の冬にはじめたバナナ栽培。
もともとはトマトを育てていた農家さんが
育成をしています。
農業や八代の気候・環境の知識は
豊富ですが、バナナの栽培は初めて。
温度管理や育成方法など、勉強・研究も
繰り返しながら、育成にチャレンジしています。
|育成環境
バナナは、八代市内のビニールハウスで
育成をしています。
バナナは本来フィリピンや南国でよく育つ果物で、
気温を暖かく保つ必要があります。
暑くなり過ぎた場合は、ハウスの一部を開けて
外気を入れたり、ミストを使用して
温度を下げるなどの工夫をしています。
|苗植え
まずは苗を植えるところから、
バナナ育成は始まります。
葉の様子を見ながら、カイガラムシなどの
害虫や病気に侵されていないか、
慎重にチェックしながら育てていきます。
|1ヶ月〜半年程度まで
pH数値や水分量、根の深さなども見ながら、
必要に応じて肥料を追加して育てていきます。
だんだんと葉や樹木が大きくなり、
葉の色も濃い緑色へと変化していきます。
数ヶ月ほど経つと葉が大きくなり、
木の大きさも人の背丈ほどにまで伸びていきます。
葉が大きくなりすぎると、日光を防いでしまう、
また余分な葉に栄養をとらてしまうなどの影響も。
適宜ストレッチ(間引き)をして、
葉の量を調整します。
|約半年後〜収穫まで
育成開始から半年ほど経つと、
「苞(ほう)」という葉っぱが見られます。
これはたくさんの花をつつんでいる葉っぱで、
60㎝ほどの葉が何枚も重なっています。
この中に花が咲き、花の根本部分が
バナナの果実になっていきます。
▲バナナの花の様子。緑色の部分が果実になります。
|バナナの実がなる
苞が大きくなり、
地面に近づくように伸びていきます。
その表面がめくれ上がると、
バナナの果実がたくさんできているのが見えます。
|いよいよ収穫!
実が太く膨れてきたら、いよいよ収穫。
まだ青い状態で収穫をして、出荷の準備を始めます。
バナナの育ち具合はそれぞれバラつきがあるため、
大きさや熟成度合いを見極めながら
収穫をしていきます。
|害虫対策は?
害虫への対策に農薬は使用していません。
バナナに虫よけカバーをかける他、
ひとつひとつ人の手で害虫を取り除いたり、
ハウス内に虫とり紙を設置したりして
対策を行なっています。
▲バナナにカバーがかかっている様子
▲葉の裏にいるハダニは、手作業で取り除きます。
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いかがでしたか?
人の手で時間をかけて育てた無農薬バナナ。
果実の大きさにもバラつきがあるため、
様々なサイズ展開でご提供をしています。
ひとつひとつ丁寧に育てたやっちろバナナを、
ぜひ一度味わってみてください。